コンタクトケアの目的
コンタクトレンズは目に直接のせて使用する医療機器です。
眼科医に指示されたことや添付文書に書かれている取り扱い方法やレンズケアの方法を正しく守り、安全で快適なコンタクトレンズをお使いいただくことが大切です。
1日使い捨てソフトコンタクトレンズ以外は、全て適切なケアが必要になります。
レンズケアの目的は、使用したコンタクトレンズの汚れの除去と、目のトラブルの予防です。
今回まずは、コンタクトレンズの汚れについてと、手洗いの大切さについてご紹介いたします!
レンズの汚れ
コンタクトレンズを使用するとレンズ表面には汚れがつきます。
汚れの要因を大きく分けると内因性の汚れと外因性の汚れに分けられます。
内因性の汚れ
・タンパク質、脂質、カルシウムなどの涙の成分や、目ヤニなどの眼脂など
外因性の汚れ
・化粧品、ハンドクリームなどの油脂
・ヘアスプレーなどの有機溶剤
・調理中の油、埃、煙などの生活環境に由来するもの
・細菌や真菌などの微生物
・色素(印刷物、インク、果汁)
・ばんそうこうなどの粘着成分
このような汚れの付着は、見えにくさの原因になったり、異物感やくもり、充血したり乾燥感が強くなったり、快適にコンタクトを使えなくなるだけでなく、目のトラブルにもつながる可能性がありますので、正しいレンズケアを行いましょう。
レンズケアの前に手洗いをしっかり
レンズケアではケア用品ばかりが注目されますが、ケアの中で最も基本的なことが手洗いです。
手洗い石鹸でしっかり手洗いを行うことで、手指についた汚れを洗い流すだけではなく、微生物なども洗い流すことができます。
汚れの外因性の汚れの中には、コンタクトレンズを扱う前に手洗いをすることにより付着を未然に防ぐこともできるものもあります。
そして、化粧品やハンドクリームなどの油脂をレンズにつけないようにするためには、特に化粧品は一度手指につくと石鹸で洗ってもなかなか落ちないので、化粧品などに触れる前にコンタクトレンズの着脱を行うようにすると良いでしょう。
また、アルコールで手指の消毒をすることも多いと思いますが、コンタクトレンズとは相性が悪いので、手洗い石鹸での手洗いを行ってから取り扱いをしましょう。
まとめ
コロナ感染予防対策の一環で、以前に比べると格段に手洗い石鹸で手洗いをすることが増えています。
コンタクトレンズを扱う前に手洗いをすることにより汚れの付着を未然に防ぐこともできるものもあります。
コンタクトレンズの取り扱い前には必ず手洗いをするようにし、安全にコンタクトレンズを使いましょう。